2018年、総括

2018年も年の瀬。
いつもサポートしてくれる家族、そして仲間のおかげでトレイル、ロード問わず色んな大会を走ることが出来た。
ということで、2018年の思い出TOP10をランキング形式で振り返ってみようと思うよ。

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第10位
大学時代の友達をトレイルの世界へ引きずり込み、レースで煽りまくる
STYの個人サポートをしてくれた大学時代の友人から「トレランを始めたい!」と連絡があったので今年の夏、一緒に手頃なレースに参戦した。
そんな友達、ロードの経験は多少あるものの(10kmを1時間ちょいで完走するレベル)トレイルは全くの素人!ということで、これは非常に煽り甲斐が…おっと、鍛え甲斐があるというもの。

13kmのレースに出場したのだが、スタート直後からロードの登りが始まる。200mほど並走したところで徐々に俺の視界から友人の姿が消え始めて・・・300m地点ではもう歩いてるー!
そこから俺の煽り…もとい、鼓舞が始まった。

「登りは休憩、下りは本気でダッシュ!」
「歩くより走る方が楽だよ!」
「トレイルウォークじゃねえんだよ!ピクニックかよ!?」

そんな愛の鞭のおかげか、二人とも無事に完走できました。
このレースを最後に山を走っていないようだけど、今秋には100kmを歩く大会に出場したようだし、2019年春にはまたトレランを再開するようで、装備を整えているようです。 

第9位 
フォレストレイルでやっちまう(2年連続でコースロスト)

ピンクレディに精神崩壊させられた話は過去記事参照

フォレストレイル新庄蒜山は中国地方で開催される70kmクラスのレースだ。地元開催ということ第2回大会から参戦しており、今後も可能な限り出続けて地元に少しでも貢献したいなーと思っている(何様)。
そんなフォレストレイル、2018年のポイントレースとイキって臨んだにも関わらず、2大会連続で盛大なコースロストをカマしました。しかも最前列に陣取っていながらね。あはは…来年もがんばろう。 


第8位
京都マラソン、寒すぎて人生初の3時間半超を叩き出す

京都マラソン2018の完走メダル。かっこいい。

「ちょっと観光がてら遠征してみっか☆」というノリで京都マラソンにエントリーしたところ見事当選。
かくして豪華に2泊3日のスケジュールを組み、国宝を巡る いとをかし なレースに参戦するも寒すぎて寺とか全く見る余裕もなく完全に撃沈。
自己ワーストを15分以上も更新し、人生で初めて3.5時間を超えてのフィニッシュ。初マラソンでもサブ3.5だったのに…。屈辱…完全に辛酸ナメ子ですわ。
京都の2月は本当に寒かった。リベンジはいいです。負けたままでいいです。 


第7位
富士山とスーパームーン@箱根

スーパームーンの輝き

新年最初のトレランは箱根外輪山でしょ!という謎のロジックを引っ提げて、時は2018年1月2日 丑三つ時、箱根の山を一人で走っていた。
この日は偶然にもスーパームーンで(正確には1月1日だけどね)、明神ヶ岳から望む富士山と月が織りなす幻想的な景色は本当に、この世の景色とは思えないほど本当に美しかった。

暗闇の中、光り輝く月に照らされ浮かび上がる富士山。
夜の終わりと共に、東の空から昇る太陽に照らされて朱に染まる富士山。
本当に美しい。是非、あなたにも体験してもらいたい。ちなみに来年のスーパームーンは1/21(月)が最初らしいです。


第6位
西丹沢、伊豆半島のトレイルを開拓
伊豆半島推しだけどこの写真は西丹沢。こっちも綺麗。

第6位は新たなトレイルフィールドとして西丹沢と伊豆を開拓できたことだ。
普段は表丹沢によく行くんだけど「丹沢はアクセスがいいけど登りが急なんだよな…」ということで、走れるトレイルを求めて西丹沢と伊豆へ足を延ばす。
どちらも素晴らしかったのだけど、伊豆半島のなだらかで美しく、ずっと先まで見渡せる稜線は走りやすくて初夏の風が気持ちよかった。
後に知ったのだけど、俺が走ったルートは伊豆トレイルジャーニー(ITJ)のコースの一部らしく、ちょっと、いやかなりITJに出てみたいと思ったね。
国内有数の人気レースでもあるITJ。2019年大会はエントリーしてみようと思うよ。 


第5位
レジェンド鏑木さんのトークイベント&サイン会
楽しむ勇気。

2018年6月に発売された鏑木メソッド。この本の中では、鏑木さんが現役時代(いまも現役でUTMBを目指されているけれど)から実践しているトレーニング方法や理論・思想を惜しげもなく披露されています。
そんなトレイルランナーのバイブルとも言える本の発売を記念したトークイベント&サイン会が、神奈川県の蔦谷書店で開催されるということで拝聴してきた。
トークイベントでは、鏑木さんのトレーニング方法やUTMBで3位に入賞したときの話、そしてUTMFの開催に至るまでの道のりなど、1時間半ほどに亘って話してくださいました。
その後のサイン会で俺は鏑木さんに「STY2018を完走できた。次はUTMF2019を絶対に完走したい」という思いをぶつけて応援メッセージを書いていただきました。
そしてイベントから5ヵ月後の11月下旬。迎えたUTMFの当選発表日―。
鏑木さん。富士山こどもの国、そして河口湖でお会いできることを楽しみにしています


第4位 
湘南国際マラソンで自己ベスト更新

2018.12.2に行われた湘南国際マラソンで自己ベストとなる3時間5分14秒をマーク。2017年は結果が出なかったので実に2年ぶりのPB更新だった。
一緒にランニングをしている友達が「30歳を超えても自分が成長している(PBを更新)と実感できるから走ることは辞められねえ」と言っていたんだが、全くそう思う。
何もしてなかったら30歳を超えると肉体的にも精神的にも衰えるだけだ。もちろんピークである20代を超えると肉体は衰えていくんだけど、それでも自己ベストを更新することで自分に勝っている、老いに抗っている、自分を律することが出来ているということが客観的に、そして定量的に評価できる。走ることは自分を知ることだ。


第3位
Dylan Bowman選手、宮崎喜美乃選手と走る箱根トレイル 

箱根トレイルに参加されたみなさん

2018年9月末。UTMF2016/2018の覇者 Dylan Bowman選手、そしてUTMF2018女子8位の宮崎喜美乃選手と一緒に箱根を走るイベントに参加した。お二方の印象は

Dylan選手 : ストライド広い!そして喋ると気さく!
宮崎選手 : 目がくりくりしていて可愛い!そして脚はガチのアスリート!

迫りくる台風の影響で10kmほどしか走れなかったけど、世界のトップランナーと一緒に走る&話をするという非常に貴重な体験が出来ました。
Dylan選手は分からないけど、宮崎選手はUTMF2019にエントリーしていると思うので、同じ舞台で走れることが非常に楽しみ。


第2位
STY完走

2018年のレースにおいてはSTYを語らずにはいられない。

ご存知の方も多いと思うが、2019年大会からSTYは開催されない。記者会見で鏑木さんから説明があったけど、同日にUTMF/STYの2レースを行うことがボランティアの方々にとって非常に負担になる(ピークが2回くる)というもので、UTMFをこの先5年、10年と続けていくための苦渋の決断だったと。

STYはUTMFの第1回大会から開催していて、名実ともに国内最高峰のレースの1つであることが間違いないと思う。
同時に70~90kmクラスのレースとして、UTMFを初めとする100mileレースへの登竜門という位置付けにあり、俺も「UTMFの前にSTYを完走したい」という思いから参戦に至った。

そんなSTYを2019年大会からは開催しない。英断だと思う。選手だけでなくボランティア、スタッフの安全・健康管理に配慮し、46時間超に及ぶレースを運営していくため、たくさんの葛藤や断腸の思いの末の決断があったと思う。

鏑木メソッドのトークイベント&サイン会(2018.6)の時には結論は出ていたのだろうか。それとも議論の真っ最中だったのだろうか。
イベントにはUTMF/STYを完走したことがある人、2019年大会でいずれかに挑戦しようと思っていた人、メディアやSNSを通してその存在を知って興味を持った人。あの場には、色んな形でUTMF/STYに関わった人が居たと思う。
そんな人たちを前に、鏑木さんはどんな思いでUTMF/STYの話をしてくれたのか。質問に答えてくれていたのか。そして俺に応援メッセージを書いてくれたのか。

STYがなくなることは本当に悲しいけれど、俺の人生に絶景と絶望と、生涯を通して挑戦する価値があると思えるものを与えてくれたとても大切なレースだ。最後となったSTY2018を走ることが出来て本当に良かったと思う。

何年か先、この国にトレイルランニングの文化がもっと根付いて、もっと成熟して、STYが復活することになったらもう一度走らせていただきたい。


第1位
UTMF2019参戦決定

そして栄えある第1位は…UTMF2019への参戦決定です。なんと1位から3位までがUTMF関連で独占状態。

距離約168km、累積標高約8100m。楽しいだけじゃない、美しいだけでもない。トレイルランニングの魅力と一緒に、より深い絶望を与えてくれると思う。

幸いにも、同じトレラン&駅伝チームのメンバーが個人サポートに付いてくれることになり、スタートからフィニッシュまで不眠不休で一緒に戦ってくれる。心強い。仲間の支援を受けて、日本一の山を走ることが出来る。これ以上の喜びはない。

そして、俺がトレランを始めるきっかけを与えてくれた先輩と同じ舞台に立てる。
本当は“同じ舞台で戦える”と言いたいけど“立てる”が今の限界だ。UTMF2018を21時間台という驚異的な記録でフィニッシュしている。逆立ちしたって勝負にはならない。
それでも同じスタート地点に立ち、同じトレイルを走り、同じフィニッシュゲートをくぐることが出来る。いまはそれでいい。

UTMF2019での目標は2つある。
1つ目は完走だ。とにかく、100mileレースのフィニッシャーになりたい。
「俺はこういうことに興味があって、こういうことに全力を注いでいる」と胸を張って言いたい。100マイラーになることは、俺にとってアイデンティティーの確立に近い。
いま、このブログのプロフィールには俺を端的に表す言葉として「100mのスプリントから100kmのトレイルまで」と書いている。願わくば来年の春には「100mのスプリントから100mileのトレイルまで」となっていたい。

2つ目は家族、友達、先輩といった俺を取り巻く人たちに感謝の気持ちを伝えたい。
平日/週末問わず、山へ走りにいく俺を送り出し、ドロドロになって帰ってきても迎えてくれる家族。

恐らく、30時間以上要するだろうレースを一緒に戦ってくれる友達。
トレランの楽しさと厳しさを教えてくれて、UTMFへ導いてくれた先輩。
1つ目の目標に被るところもあるけれど、100mileを走りきることがいま俺ができる最大限の感謝を伝える方法だと思う。

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ということで2018年の思い出TOP10でした。STY→UTMFへ繋がったのが一番の思い出だね。
さて、来年は日本最高峰のトレイルランニングの祭典を楽しむ年だ。

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