信越五岳をリタイアして

人生初のDNFで辛酸ナメ子した信越五岳。
レースから数日経ったので、何がダメだったのか、足りないものは何かを整理してみるよ。

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1.単純な走力不足。

はい。まずはこれね。というか9割はこれに尽きるというか…。
しかしそんなこと言ってしまうとこの記事が終わってしまうので、もう少し掘り下げてみる。

走力不足と一口に言っても色んな捉え方や原因があると思うけど、俺の場合は
  • 月間走行距離が短い。
  • 1回に走る距離が短い。
という2点に起因していると思う。

まずは「月間走行距離が短い」だけど、直近8月の走行距離は320kmほど。2019年の月平均は230kmくらいなので、ルナサンダル効果も相まって8月は頑張った方だと思う。
しかし

「320kmじゃ短いよ、ウルトラを走る人はその倍は走っているよ」

というコメントをいただいた。
「仕事しながら月間600kmはきついな、というか不可能では?」という本気返事(マジレス)。
しかしながらマラソンはある程度のレベルまでは走れば走るだけ早くなるスポーツだという見解もあり、そしてこれは真理だと思う。ので、いただいたコメントを真摯に受け止め、ある程度のレベルに達していない俺は月平均で300kmを超えるのが第一段階だなー、と思います。



続いて「1回に走る距離が短い」というもの。8月は月平均を大きく上回る距離を走っているんだけど、1日あたりの最長は30km弱のトレイル。

「30kmじゃ短いよ、ウルトラを走る人はその3倍は走ってるよ」

同じ人からそのようなコメントをいただいた(笑)
ロードですら90km走ろうと思ったら10数時間は見込んでおく必要があるわけで、しかも3連休ないし4連休でもないととてもじゃないけど体がもたない(というかやる気が出ない)。

90kmは無理でも月に1回はロード30km、トレイル50km(箱根外輪山1周とか)という練習を取り入れていきたいところだな。
そして忘れてはいけないのが横方向の距離を延ばすだけじゃなく縦方向にも距離を延ばすこと。鏑木メソッドでいうところの3%理論だ。300km走るなら9000mは登ることを目標にします。

兎に角、走力不足という最も単純な課題を解決するためには走りこむしかない。今は月間走行距離を延ばす策として帰宅ランをしているけど、遠回り帰宅ラン(登り坂多め)と通勤ランも始めてみようかな(しかし帰宅が遅くなるとそこから風呂入って晩ご飯作って食べて…となると寝るのが相当遅い時間になるのがががががが。晩ご飯食べてからすぐに寝たくないし)。


2.序盤から補給がうまく出来なかった。

2つ目の理由は補給です。
前回の記事でも触れているけど、39km熊坂の時点で胃腸の調子が悪くなり補給がまともにできなかった。ジェルも固形物も食べられず、下りの振動で内臓が痛むという状態で50km以上走るという地獄が続いた。

そもそも補給の量が絶対的に少ないと度々指摘を受けているワタクシ。思い返してみると、大山往復するときは水分(季節にも依るけど1.5L程)+ジェル2個くらいしか摂取していない。20kmの行程を4時間としても、確かにこれは少ない。

ハンガーノック状態になったときに自分にどんな変化が訪れるかは(強制的にハンガーノックを起こさせたことがあるので)知っている(良い子は真似しないでね!もしくは必ず複数人で居るときに実践してね!)。
言ってしまえば今回もハンガーノックの状態が出たので、単純にエネルギー不足に陥り、しかも復活しなかったのでDNFに至った要因の1つだったのだろう。

ただね、固形物って何食べればいいのさ…。ブラックサンダー?ソイジョイ?ワッフル?スポーツ羊羹?色々試したけどお気に入りの補給食に出会えていない。そんなこともあって走っているときは固形物の補給が億劫になり、ジェルしか食べなくなる。そこでエイドでパン・果物などを食べようと思っても、そもそも食べていないから胃が受け付けないという悪循環に陥る。
胃腸の調子が悪い時でも食べられる、お勧めの固形物があれば教えてください。


3.戦略のミス。

最後は戦略のミス。

学生時代に短距離走をやっているときから体に染みついているんだけど、俺って前半逃げ切り型なんだよな。
スタートが得意だった俺は100mも200mも前半に飛び出してリードを奪って、逃げ切る。そういう走り方だった。
そしてそんな走り方を(脚が出来ていないのに)100km超えのウルトラトレイルでも(無謀にも)やっちゃうもんだから、中盤以降にダレる。そしてそれは信越五岳の順位推移を見ても明らか。
ウルトラのセオリーは「序盤は抑えて、後半で巻き返す」という後半追上げ型なのです。小原さんのようにスタートからフィニッシュまで攻め続けられる人なんて世界でも稀です。

とはいえ今回の信越も

「序盤は我慢、序盤は我慢…」

と呪文のように自分に言い聞かせてスタートゲートに立っていたんだけどね。いざ走り始めて走りやすいトレイルが続いて、17km地点の菅川で「女子3位!」なんて声が聞こえると「なああああにいいいい!?負けるわけにはいかねええ!」と対抗心剥き出しの自分が出てきて、その挙句スピードダウン。

ええ、戦略以前の問題です。
そして最も足りていないのは脳みそだった。ということです。

結局はロングレースの走り方が分かっていないのです。
スタートから飛ばしてしまう俺は渋滞覚悟で最後尾からスタートして、イライラしながらも体力を温存する走り方を強制的に取り入れるのも、この無謀なレース展開を矯正する手段の1つなのかもしれない。


リベンジするまで信越のステッカーを財布に入れて、悔しい気持ちを忘れないようにします。



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