UTMF2020大会概要発表


2019.10.1
ついにUTMF2020の大会概要が発表されましたね!

UTMF公式HP

というわけで、2020年大会の概要と2019年大会からの変更点をまとめてみました。

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まず日程ですが2020年4月24日(金)~26日(日)です。
金曜日~日曜日にかけて開催されるのは例年から変更がないですね。25日(土)、26日(日)はGWで休みの人が多いと思いますが、スタートは24日(金)。サラリーマン泣かせなところは相変わらずです。

距離は約161km、累積標高は約7580mとのこと。
2019年大会と比較すると距離は約4km、累積標高は約400mそれぞれ減っています。またスタート地点に変更はないのですが、フィニッシュ地点は河口湖大池公園から河口湖総合公園に変更となっています。
ちなみに河口湖総合公園は、大池公園から南に3kmほどの場所にあります。

今回はコースの発表はなかったですがフィニッシュ地点から察するに、富士山こどもの国から反時計回りに周回し、山中湖きららの辺りで折り返すという富士山を1周しないコース(4分の3周して折り返す)は継承されると思います。
スタート時間もJST15時(第1ウェーブ)に変更されています。なので、トップ選手でさえも天子山地は夜間走になりそうです。

先ほどさらりと触れましたが、累積標高が400mも減っていることに注目したいです。天子、きらら~二十曲峠、杓子山は削りようがないと思うので、竜ヶ岳あたりを削ったりロード区間が増えたりしそうですね。正式なコース発表が待たれます!


続いて前回大会からの変更点ですが、これは大きく2つあります。
  1. エントリーに必要なITRAポイントが【最大3レースで12p】から【最大3レースで10p】に変更となったこと。
  2. ウェーブスタートを導入したこと。
まずはポイント数の変更です。知っている人は知っていると思いますが(当然だけど)、2019年に開催されるレースからITRAのポイント計算が変更になっています。
例えば、国内の70kmクラスのレースだと2018年までは大抵は4pが付与されたのですが、同じレースでも2019年では3pに減っています(ハセツネなど)。

先日の記事でこの辺りには触れていますが、まさかエントリーに必要なポイント数が下がるとは思わなった(笑)
正直、エントリーのハードルはとてつもなく下がったと思います。国内の倍率はヘタをしたら3倍近くに達するのではないでしょうか…。嫌だなあ…(とはいえ今回の発表では海外枠については触れられていないから、ひょっとしたら海外枠は消滅したのかも…翻せば、UTMFは海外選手にはあまり注目されていないことになりますが…)。

続いて2つ目はウェーブスタートの導入です。
これはコースの幅やエイドステーションに対して2400人という参加人数が、明らかにキャパオーバしているため導入されたと思います。

こどもの国をスタートしたらW1の粟倉までは走りやすい下りの林道がひたすら続きます。今年のUTMFで俺はW1を上位20%くらいで通過したのですが、その先にある電波塔?の高架下を走るトレイルの入口で数分間の渋滞に巻き込まれた記憶があります。スタートして20km近く走っているんですけどね。

問題は30分のウェーブスタートでどれだけ効果があるのかということ。
そしてそもそもどういう風に各選手を割り振るのかということ。

なんとなく、感覚的にだけど第1ウェーブに早い選手(例えば想定完走タイムが~39時間台)、第2ウェーブに遅い選手(例えば想定完走タイムが40時間台~46時間)を配置するだけじゃ、あまり渋滞は緩和されないように思います。
 ※39時間台までが早いかどうかは置いといて。リタイア含めると、このあたりの時間で半分の1200人くらいになるスレッショルドかなー、という想定です。

であれば、第1・第2ともに早い選手と遅い選手の混合になるのかな?
そうであれば第2ウェーブに配置された早い人は結構不利だな…。最適解を探すのはなかなか難しい。

当然、運営側でシミュレーションをしているんだろうけど、どこまで想定しているかは分からないです。ピークが複数回くることでボラの方の負担が増えそうですけどね。

ちなみにウェーブの振り分けは完走レースごとにITRAが発行するパフォーマンスインデックスに依って決まるようです。

パフォーマンスインデックスというのは、すごいザックリ言うとその人のレベルというか経験値というか。
ITRAの指定されているレースを完走したら、その順位やタイムに応じて付与され好成績なほど高得点が付与されるみたいです。

ということは仮に先ほどの例で挙げたように第1ウェーブに早い選手、第2ウェーブに遅い選手を配置することになった場合を考えます。そしてAさん・Bさんという2人の人間が居て、同じ3レースに出場・完走したとします。
その場合、2人の獲得するITRAポイントは同じだけど、Aさんは3レースともに上位で完走。一方のBさんは関門ギリギリで完走したとすると
「上位でゴールしたAさん=パフォーマンスインデックスが高い」
と評価されるため、Aさんは早い選手を配置する第1ウェーブに、Bさんは遅い選手を配置する第2ウェーブにそれぞれ配置される、ということだと思います。たぶん。

今回の発表をみてもUTMFは大会としてまだまだ成熟しているとは言えなくて、試行錯誤しながらやってる感がヒシヒシと伝わってきます。
数多くの制約の中でなんとか大会を成立させようと頑張っていると思いますので、我々ランナーは日本にトレイルランニングの文化を根付かせるためにも上位に食い込む走りやパフォーマンス(ゴミなど)で応えたいですね。

まずはスタートラインに立つこと。
エントリー期間は【2019年10月16日(水)12時~10月27日(日)23時59分】です。


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